実話にもとづいた村の女性たちへのすさまじいレイプ

すさまじいほどのレイプシーンがあるのに、あまり話題にならなかった映画がある。それが17世紀、ブルガリアの地で行われたオスマントルコ帝国軍による虐殺・略奪・レイプの実話をもとに描いたスペクタル映画『略奪の大地』だ。現代であっても戦争で多くの女性や少女がレイプされており、イスラム国による性奴隷の実態に心を痛めた方は多いことだろう。内戦が続くアフリカの地での惨状はこれ以上のものがあり、平和に慣れた日本人には想像がつかないレベルに違いない。しかしこの映画を観れば、少しは想像できるのではないだろうか。

『略奪の大地』は、アントン・ドンチェフというブルガリア人の作家が書いた『別れの時』を映画化したものだ。オスマントルコ帝国軍に侵入され、村人たちはイスラム教への改宗を迫られるも、一致団結してそれを拒否。そのため見せしめとして女たちは兵士たちに犯されボロボロにされるのだ。このレイプシーンがすさまじいのは、エキストラとして参加した数十人の女性が体当たりで演技していることである(裸を見せる女性は多くはないが)。パッケージに書かれた「エキストラで出演した村人たちは300年前に起こった主人公たちの子孫だとも言われている」をそのまま信じることはできないが、参加し、レイプシーンを演じた女性のなかには、1人や2人、本当の子孫がいてもおかしくないだろう。

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写真■これから結婚式を迎えようとする新婦を捕まえ、無理やりレイプ。映画は横長のスコープサイズで撮られているようで、DVDでは字幕が画面の下にでていた

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写真■月明りと松明の火のもとで兵士にレイプされる村の女性。村のいたるところで兵士たちによる無慈悲なレイプが繰り返される

兵士による村の女性へのレイプは暗い夜に行われたため、月明りと松明の火のもとでのレイプシーンとなっている。このため映像的には見づらいが、それがゆえに迫力もって伝わってくる。ちなみに私は原作を読んだことはないが、この生々しいレイプシーンは原作にはないらしい。村人への虐殺・略奪・レイプは実際にあったとしても、それが本当なら映画をヒットさせるためにレイプシーンをあえてつけ加えたことになる。これもまた、なかなかエグイ話だ。この映画を製作したスタイコフ監督はブルガリアの国営映画会社総裁を兼任した大物であったようで、そのためこれだけの生々しいレイプシーンを加えても許されたのだろう。

なお、日本語版のDVDはすでに廃盤になっているらしく、新品のDVDを入手するのは不可能。中古でも結構な高額。このためどうしても観たければ、日本語字幕はないが、原題の『TIME OF VIOLENCE / Vreme razdelno』で検索して動画を探す手もある(原題の検索はどちらか片方だけでもヒットするはず)。

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略奪の大地

発売元:エプコット
興奮度:★★★★ 入手難易度:★(中古DVDがそれなりに高額)

 


動画■レイプシーンは、1の後半と、2の前半にある。村の女性たちのレイプシーンは2の前半のほう