処女の潮吹きはありえるのか?

日本が世界に誇る「アニメ文化」。そしてこのアニメ文化の貢献に、アダルトアニメが一翼を担っていることは否定できない事実であろう。むろんアダルトアニメがなくても、日本の高品質なアニメが世界に受け入れられたのは間違いない。ただ、フェアリーダストの『くりいむレモン』シリーズ第1作目が登場して以降、アニメファンの一部がアダルトアニメに夢中になった事実は確かにあるのだ。私もこのシリーズには夢中になり、恥ずかしながらファンクラブに入っていたことがある。

その記念すべき第1作目の『媚・妹・Baby』が発売されたのは1984年のこと。当時はまだアダルトアニメが数えるほどしかなく、話題になるのも当然ではあったが、人気が爆発したのは、血はつながっていないとはいえ、義兄と妹の近親相姦がテーマで、亜美ちゃんが当時のアダルトアニメの主人公のなかでは群を抜いてかわいく、その亜美ちゃんが性に目覚め、義兄ヒロシによって処女を奪われるという大胆な展開によるだろう。相思相愛で、家や学校でお互いを意識する身。だからこそヒロシは亜美がシャワーをしているところを覗き、亜美は亜美でヒロシを想いながらまだ幼いオッパイやオマンコをいじり、オナニーしてしまうのだ。そしてオナニーからの潮吹きシーン。「亜美ちゃん、本当に処女なの?」と突っこんでしまいたくなるシーンが続き、それを見て欲望を抑えきれなくなったヒロシは亜美の部屋へ押し入り、ついには処女を奪ってしまうのである。亜美は亜美で処女を奪われたばかりなのに、さしだされたヒロシのペニスをくわえ、その挙句、騎乗位のままよがりまくる。ところがそこに……ここから先はネタバレになるので言わないでおこう(知っている人のほうが多いと思うが)。

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写真■義兄のヒロシを想い、バスルームでオナニーを始める亜美ちゃん。ふくらみ始めたおっぱいが、逆に痛々しい

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写真■オナニーをして興奮の絶頂にのぼりつめたあと潮(オシッコ)を吹く。亜美ちゃんの処女喪失シーンより、このシーンに衝撃を受けた方は多かったはず

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写真■処女喪失後、ヒロシとのセックスでよがりまくる亜美ちゃん。この有名なカットを覚えている方は多いだろう。亜美ちゃんは当時のアダルトアニメのヒロインとしては、格段にかわいく、抜きんでた存在だったのだ


動画■アダルトアニメを語るうえで欠かせない歴史的名作、『媚・妹・Baby』。ラストの衝撃展開には誰もが驚いたはず!!(リンク切れ注意)

その後、『くりいむレモン』シリーズは、『エスカレーション ~今夜はハードコア~』『POPCHASER』『亜美・AGAIN』『いけないマコちゃん MAKO・セクシーシンフォニー』『黒猫館』など名作を次々と世に送りだすものの、AVメーカーなどが本格的にアダルトアニメ史上に参入すると、当初の勢いを少しずつ失っていく。その後、『新くりいむレモンシリーズ』で巻き直しを図るが、『亜美・それから 第4部 ~微笑のなかで~』を最後に終焉を迎えるのだ。

この理由としては、アダルトアニメの総数が多くなり、自分好みのタイトルを選べるようになった時代背景と、SMプレイはあるものの、過激なレイプシーンは描かず、よりコアな層を取り込めなかった点などが挙げられるだろう。第1作目の『媚・妹・Baby』と、第2作目の『エスカレーション ~今夜はハードコア~』が大ヒットしすぎて、最後の最後までこの路線を守ろうとしたのが衰退の理由ではないか、と私は思うのだ。私自身、第4作目の『POPCHASER』で、主人公リオとセーラー服サロンの店員マイのレズシーンにめちゃくちゃ興奮し、抜きまくった記憶があるものの、その後は少しずつ関心が薄れ、後期は『黒猫館』がよかったと思うぐらいで、ファンクラブからも退会してしまった。

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写真■アニメ業界で名の知れたクリエーターが多数参加し、ハイクオリティな作品に仕上がった『POPCHASER』。これが有名なレズシーンの始まりで、ここからの作画クオリティは圧巻のひと言だった

しかし、いまは亡きシリーズといっても、『くりいむレモン』シリーズがアダルトアニメの可能性を広げ、新たなマーケットを切り開いたという功績は色あせるものではない。アダルトアニメには興味がないという方でも、第1作目の『媚・妹・Baby』と第2作目の『エスカレーション ~今夜はハードコア~』だけは、AVの歴史を飲み屋で語るうえで観ておいてほしい作品だ(個人的には『POPCHASER』もオススメ)。