皮肉な犯罪ノンフィクションドラマの最高傑作

ロシア(旧ソ連)の地は広大である。広大ゆえに、日本よりもはるかに犯罪捜査は難しく、それが大量殺人鬼を生みだす原因の1つになっているのは間違いない。そうでなければ、1人の人間が少年や少女など52人もの人間を殺害するなど、できるはずがないだろう。そう、これはロシアの連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロの話である。

チカチーロが初めて殺人を犯したのは、1978年のことである。9歳の少女を襲い、殺害したのだ。目的は強姦だったが、チカチーロは性的不能に近い状態であったため、勃起しなかった。その代償として少女の身体を切り刻み、血を浴びることで性的興奮を満たしたのだ。


仕事の最中、少女や少年に声をかけて獲物を探すチカチーロ。この映画を観たあと子供をもつ親なら、「絶対に知らないおじさんについていってはダメよ、絶対にね!!」と言わずにはおれないはずだ

この最初の殺人のあと、チカチーロは少女42人、少年11人を殺害。いずれの遺体にもナイフによるめった刺しのあとがあり、なかには性器を切り取られたり、食いちぎられたものもあったという。

これだけの大量殺人を犯せたのは、転職により職場が変わることが多く、また出張の多い仕事に就いたこともあり、被害が広範囲に渡ったことにもよる。しかしそれでも、これだけの大量殺人、それも異常殺人である。捜査にあたった民警の執念はすさまじく、ある日、1人の私服刑事がバス停で少女や少年に話しかけているチカチーロの不審な行動に目をとめる。この私服刑事の名はアレクサンドル・ザナソフスキー少佐といい、のちにロバート カレンが書いた小説『子供たちは森に消えた』(早川書房)の主人公のモデル(ヴィクトル・ブラコフ中佐)となった刑事である。


被害者の遺体を前に、犯人への憎しみを燃やすブラコフ刑事。この刑事役をつとめているのはスティーブン・レイという俳優で、地味ながらも実にいい演技をしている


そしてブラコフ刑事は、とあるバス停で、少女や少年に声をかける怪しげな中年の男に目をとめる。この男こそが連続殺人鬼のチカチーロであり、彼の執念が実った、ある意味、感動的なシーンの1つである。ただしこの逮捕のあと、決定的な証拠がでずに、チカチーロは社会に戻され、そしてまた殺人を繰り返していく

この事件をモチーフにした小説には、トム・ロブ スミスの『チャイルド44』があるが、そのもとになったのは『子供たちは森に消えた』であり、そもそもロバート カレン自体が『ニューズ・ウィーク』のジャーナリストとして当時のソ連に10年にも渡って滞在したという経歴のもち主だから、格が違う。それは、1995年にアメリカでテレビ放送された『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』を観ればわかるかもしれない。

 

最初にお断りしておくが、私は『チャイルド44』を映画化した『チャイルド44 森に消えた子供たち』をまだ観ていない。だから後日、意見が変わるかもしれないが、『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』は当時のソ連の内情を踏まえつつ、異常殺人鬼を追い続ける刑事の執念が実に見事に描かれており、最高レベルのノンフィクションドラマに仕上がっている。事実、このドラマはその年のエミー賞ゴールデングローブ賞テレビ映画部門にノミネートされ、受賞こそ惜しくも逃すも、刑事の上司役を務めた俳優がテレビ助演男優賞を受賞するなど、高く評価された。そしてその翌年には、日本で劇場公開までされている。

実際、Amazonのレビューで、廃版となった『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』のDVDの評価が5件すべて★5となっており、私も★5以外つける気がない。ネタバレになるが、最後、チカチーロを逮捕した刑事たちを群衆が拍手で称えるシーンは胸にジーンとこみあげてくるものがあり、これだけの作品が廃版というのは、本当に残念なことだと思う。しかし、異常殺人鬼の事件がもととなってこれだけの作品を生みだしたというのは、なんとも皮肉なことだ。


その後、5年あまりが経ってから、チカチーロは再逮捕される。それまでの経緯、民警察とKGBのジレンマなどがドラマで実によく描かれており、この再逮捕の瞬間は感動すら覚えるほどだ

チカチーロが少女を殺害するシーンは一応あり、同じくらいの子供をもつ親は目をそむけてしまうだろうが、それ以上の過激なシーンはなく、また時間も短いため、なんとか耐えられるはずだ。もしDVDが再版されたら、ぜひ一度観てほしいと思う。レイプ好きがこの手の映画を勧めることに違和感を感じる人もいるかもしれないが、私はチカチーロと違って殺人鬼でもレイプ犯ではないので、犯罪を扱った映画やドラマは好んで観る。そして感動したら人に勧める。それだけのことだ。

なお『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』の原題は『Citizen X』で、YouTubeで検索すると字幕はないが、オリジナルのフルバージョンがいくつかある。映画自体はアメリカで作られているので、音声はロシア語ではなく、英語である。英語がわかる方は、ぜひ一度観ていただき、『チャイルド44 森に消えた子供たち』と比較してみるといいだろう。

「定刻より遅れて出発したお詫びに女性乗務員を提供いたします」

恥ずかしながら私は、高校1年生1学期の中間テストで、学年中ブービーという恐ろしい成績を取ったことがある。「高校受験ナビ」サイトでの現在の偏差値は60。全国的に見て、中間より若干上ぐらいだ。そしてこの高校へは、ギリギリの成績ではなく、かなり余裕をもった成績で入った。

そんな私だが、中間テストの問題がまったくといっていいほど解けなかった。とにかく、問題を読んでもなにをどうすればいいか、まったく頭がついていかなかったのだ。ちなみに学年ビリだったのは同じクラスの友達で、彼はそもそも試験自体を放棄していたから(彼はその後、高校を中退した)、実質私がビリだったのである。その後、親は口を聞いてくれないわ、学年中の笑いものになるわで、私の高校生活は最低最悪の状態からスタートした。

ところが高校3年生、つまり大学受験に突入した時期になって、突如、現国・漢文・日本史の成績がすさまじい勢いで上がっていった。それこそ学年で上位に入るほどにまで伸びたのだ。それを見た私の悪友たちは、「カンニングしたんじゃないの?」と疑惑の目を向けたが、その後も好成績は続き、予備校に通わない自宅浪人1年目に、なんとか偏差値54前後の大学に入ることができた。

こんな私でも、空の旅で命を託す航空会社に対してはシビアな目で見る。どんなに格安であっても、世界400社以上の航空会社の中でワースト10に入った会社の旅客機には絶対乗らないだろう。自分のことを棚に上げてではあるが、まだまだ私も命が惜しい。しかし、しかしだ。こんなアナウンスをする副操縦士が乗った旅客機ならば、喜んで乗ってしまうはずだ。

定刻より遅れて出発したお詫びに女性乗務員を提供いたします
(; ̄Д ̄)な、なんですと!?

この話、恐ろしいことに実話である。ただし最近のことではなく、2015年11月にインドネシアの格安航空会社ライオン・エアの旅客機内で起こった事件だ。ソースはかのAFPだから、ネットで氾濫しているガセニュースなどではない。もちろん副操縦士のアナウンスはジョークだったのだが、飛行中、操縦席からずっと大きなうめき声が聞こえていたというから、やってはいけないことをやりながらアナウンスしていた可能性もゼロではないのだ。

結局、この副操縦士は乗務停止処分を受けたが、ライオン・エア自体がこの前年、全世界の航空会社を評価するAirlineRatingsにおいて、448会社中ワースト10にランキングされているのだから、会社そのものの体質に問題があった可能性が高い。もっとも近年ではワースト10からは抜けだしているため、体質改善が進んでいる可能性はある。

それにしても、もしも副操縦士が本気であれば、そして乗客が私のような人間ばかりであれば、空の上で女性乗務員の大輪姦パーティが繰り広げられていたであろう。こんなうまい体験ができるのであれば、ワースト10もなんのその。むしろ三つ指を立てて「ぜひ私めを乗せてください」と平身低頭して拝み倒すだろう。

上の写真は真ん中の女性乗務員、下の写真はいちばん右の女性乗務員が私の好み。ご提供いただけるのであれば、もちろん喜んで!!

かなり昔のニュースであれば、たまたま今日発見したので、披露させていたかぎりだ。ちなみにこのニュースで思いだしたシュールな4コママンガがあるので、それは明日披露したい。

『堕靡泥の星』の作者が描いた南京事件の強姦事例とは!?

最初に断っておくが、私は歴史家ではないので、1937年に怒った南京事件について論じることはしない。ただ私は、軍はいかなる理由があっても民間人を殺害してはならないという考えをもっている。だから日本軍が南京で民間人を少なからず殺害したことに対しては、諸外国から非難されてしかるべきだとは思う。もっとも私が生まれる30年も前の話。私が日本の首相ならともかく、一民間人でしかない以上、はっきり言って“過去のこと”だ。もし、中国の人から「責任を取れ」と言われても、「知らん!」と一蹴するだろう。

さて、南京事件を扱った映画や小説は数あるが、今回紹介するのは故・佐藤まさあき先生の『南京大虐殺 性の侵略』である。私がこの本を手に入れたのは、神保町で中古VHSや古本あさりをしていたときのこと。たぶん15年ぐらい前になるだろう。そのときは確か、「赤本」での購入で、価格は250円ぐらいだったと記憶している。本の上部に赤い線が引かれた赤本は、出版社が在庫処理で中古本を扱う書店に卸した本のこと。それが今では超レア本となり、ヤフオクでたまに出品されているのを見るが、1万円近い価格になっていることもある。まぁ確かに入手がほぼ不可能な本で、電子書籍版がリリースされる可能性はほぼゼロに近いだろうから、この価格もわからないでもない。赤本で手に入れられた私は、運がよかったのだろう。

さてその内容だが、まずは目次を眺めてほしい。

序章
暴虐の街
第一部 日中15年戦争
日本組対中国組血の抗争
柳条湖事件
大恐慌のなかで
満州へ満州へ
娘売り
第二部 南京アプローズ
盧溝橋事件
大虐殺
好姑娘

捕虜の処刑
南京入城式
集団狂気
死体収容
強姦事件実例

一九三八年一月
無法地帯
終戦
第三部 極東国際裁判
キーナン刑事の陳述
松井石根裁判記録
証人喚問言語録
判決
遺書
処刑

南京事件のドキュメンタリー本として、目次の構成は順当なものだ。しかし、やはり強姦・輪姦、そして虐殺について多くを割いているのは、『堕靡泥の星』の作者である故・佐藤まさあき先生らしいと言える。ちなみにこの本では、挿し絵のすべてが先生によるものではなく、ほかに2人が挿し絵を書いている。もっとも先生のタッチは『堕靡泥の星』を読んだことのある方ならわかるし、そうでなくても強姦・輪姦シーンはすべて先生が描いているから、それでわかる。なかでも「強姦実例」をマンガで描いたものは、あまりに生々しすぎて言葉を失ってしまう。

ちなみに故・佐藤まさあき先生はこのドキュメンタリー本を執筆するにあたり、以下の文献をもとに、きわめて冷静におそらくはあったであろう事実だけを追いかけている。このあたりが先生のスゴイところで、南京事件に対しても、“侵略”であるか“進出”であるかは、読者の判断にまかせるとあり、偏った思想的なものはいっさい入れていない。また「あとがき」の締めの文句も考えさせられるところが多い。

私は日本人である。日本を愛する、故に一つの言葉が、一つの文章がやっと迎えた平和を引き裂く悪魔にならないようにただ祈るのみである。

ドキュメンタリー本とは、かくあるべきだとこの本を読んだあとであらためて思う。もしヤフオクやAmazonで格安で出品されるようなことがあれば、ぜひ手に入れて読んでいただきたい。

山口敬之氏は学生だった詩織さんを本当にレイプしたのか?

先日、元TBSの記者で現在はジャーナリストとして活躍している山口敬之氏からレイプされたとして、「詩織」と名乗る28歳フリージャーナリストが検察審査会に不服申し立てを行った。詩織という名前は記者会見用のものだが、「しおり」という名前自体は本名であるようだ。『週刊新潮』が報じたあとの記者会見で堂々と顔をだし、それが驚くほどの美人だったことからマスコミ各社の飛びつくものとなり、今後しばらくの間は憶測を含めた報道が飛び交うことだろう。


大勢のメディアの前で勇気ある告発を行った詩織さん。はっきり言って、美人すぎる!!

まずは詩織さんが語るレイプ事件について。彼女は学生時代の2013年、知人を介して山口敬之氏と知り合った。その後、メールで同年3月、TBSのワシントン支局長だった山口氏に、支局で働きたいという打診を行ったという。それに対して山口氏は、「インターンなら即採用だよ。プロデューサー(有給)でも、詩織ちゃんが本気なら真剣に検討します。ぜひ連絡下さい!」と応え、彼女はあらためて「プロデューサーのポジションに応募させていただきたいです。是非ともご検討して頂けませんでしょうか?」という打診をした。山口氏の返答は妥当なものだが、この時点で下心が見えなくはない。もっともテレビ業界のことをよく知らない私としては、詩織さんのいきなりプロデューサーのポジションへという要望には、少しばかり驚かされた。

そして3月末、山口氏が彼女に、「TBSで支援する事も可能ですので、検討してみます。ところで、ヤボ用で一時帰国する事になったんだけど、来週は東京にいますか?」とメールしている。いわゆる誘いのメールだ。そして山口氏が帰国し、4月3日の夜に詩織さんと東京恵比寿の飲食店で酒を呑んだあと、記憶がなくなり、その後ホテルでレイプされたのだという。それに気づいたのは翌朝起きたときで、彼女は全裸の状態で、その上に山口氏がまたがっていたらしい。

私は記者会見で配られた資料を直接見てはいないのでなんともいいようがないが、その後の詩織さんと山口氏のやりとりで、2つの可能性が考えられると思っている。

1つは詩織さんのこの告発がすべて真実であるということ。詩織さんは酒を呑んでいるときに薬を使われた可能性を疑っており、もしそうであれば、山口氏を卑劣なレイプ犯と弾劾するのは当然だ。


彼女が記者会見中に見せた涙を押し殺す表情を見て、「山口氏のレイプが真実であれば絶対に許されるべきことではない!!」と強く思った方は大勢いるだろう

もう1つは、詩織さんと山口氏が酒を呑んでいるうちに男と女の関係になるも、山口氏がコンドームを使わず中出しし、それを詩織さんが憤慨して今回の告白に至った可能性。これは、彼女が4月18日、山口氏に「山口さんは私が妊娠した場合のことをお考えですか?」というメールから私が勝手に想像したものだが、レイプされたというわりには文面がおだやかすぎるのがどうも気になるのだ。山口氏はこのメールに対し、「あなたのような素敵な女性が半裸でベッドに入ってきて」とか「でも、あなたが不安なのはわかりましたから」とか答えている。ただ、5月にはさらに詩織さんが、今度は「レイプされた上妊娠の可能性を持った女子にこれ以上なにを言うつもりでしょうか?」と弾劾に近いメールを送っているので、実際にレイプされた可能性はあるだろう。

結局、メールではらちがあかないと考えた詩織さんは、高輪署へ訴え、山口氏を準強姦罪で逮捕するところまでいったのだが、この段階になって警視庁が逮捕状の執行を止めてしまった。そして警視庁の捜査一課による再調査が行われ山口氏を書類送検するも、東京地検が嫌疑不十分で不起訴処分としたため、今回の検察審査会への不服申し立て&記者会見となったのだ。

今回の件が最終的にどう決着つくかは、正直私にはわからない。しかし、『週刊新潮』の報道、詩織さんの記者会見、その後のメディアの報道で、山口氏の名声は地に落ち、これまでのような華やかな舞台での活躍は難しくなったのは間違いない。いずれにせよ、詩織さんと山口氏の今後について新たなことが判明し、事件が動いたら、またあらためて記事にするつもりだ。

内戦の集団レイプ殺害事件を生々しく再現か!?

前回、南スーダンで現実に起こっているNGOの女性職員に対する集団レイプや、数百人が収容されているというレイプキャンプについて書いた。しかし直に映像を見たわけではないからイマイチ実感が沸かない、という方もいるだろう。そんな方にぜひとも見ていただきたい映画がある。それが名匠オリバー・ストーン監督が1986年に制作した映画『サルバドル/遥かなる日々(以下、サルバドル)』だ。

サルバドルは、1980年から1992年まで続いたエルサルバドル内戦を取材したジャーナリスト、リチャード・ボイル氏の体験小説をもとにした映画である。エルサルバドルは1969年、ホンジュラスとの間で起きた「サッカー戦争(サッカーワールドカップでの判定をめぐる争い)」以降、治安が悪化し続け、ゲリラ組織による活動が活発化。そして1980年、その後10万人近い死者をだす最悪の内戦へと突入した。ただしこの内戦では、国連および国連平和維持活動(PKO)がうまく機能し、内戦終結後から現在まで目立った争いは起きておらず、選挙も実施されている。外務省の海外安全ホームページでも、エルサルバドルの一部地域がレベル2の「不要不急の渡航中止状態」とはなっているが、南スーダンの全土レベル4「退避勧告」よりはるかにマシな状態だ。一応、国は平穏な状態を取り戻した、と言っていい。

サルバドルの話に戻るが、リチャード・ボイル氏の役を演じているのが、B級ホラーの名作『ビデオドローム』で主役を演じたジェームズ・ウッズ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』や『カリブの熱い夜』などにも主演しているので、ご存じの方は多いだろう。彼は当初、適当に仕事をしていたが、知りあいの民間人ボランティアの女性たちがレイプされたうえに殺害され、さらに愛人の弟も殺されるにおよんで、死に物狂いで真実を追い続けるようになる。

リチャード・ボイル氏の役を演じたジェームズ・ウッズ。悲惨な紛争を体験していくに従い、ジャーナリストとしての使命感が目覚めていく姿を見事に演じている

小説は日本語化されていないので、リチャード・ボイル氏の実体験がどういうものであったかはわからないが、映画『プラトーン』を制作したオリバー・ストーン監督が、史実をもとに忠実に再現したとうたっている以上、おそらくは実際にあった話なのだろう。ただ、民間人ボランティアの女性スタッフ4人が車で帰宅している最中に襲われ、全員がレイプされたうえに殺害されたという事実は、ネットでは確認することができなかった。


ボランティア活動を終えて車で帰宅している途中、政府軍の兵士に襲われ、それぞれが引き離されたあと、レイプされる。ただしこのシーンが実際に遭ったかものかどうかは、この記事を書いている時点では確認できなかった

ちなみに主人公の知りあいの民間人ボランティアスタッフ、キャシーを演じているのは、『栄光のエンブレム』でジェシーを演じて人気を得たあのシンシア・ギブである。どちらも23歳のときに公開された作品であり、彼女がいちばん輝いていたころにヒロインとレイプされ殺害される両極端な役を演じたことになる。レイプされたあと、銃を突きつけられて自分の運命を悟り、クリスチャンとして十字を切るシーンは、見ていて本当に痛々しい。


栄光のエンブレムでヒロイン役を演じたシンシア・ギブ。この映画ではアメリカのいかにもという若い少女役を演じており、サルバドルとは対照的な役となっている


銃を突きつけられ、自分の運命を悟ったキャシーがクリスチャンとして十字を切る姿は、見ていて痛々しいものがある

サルバドルは興行収入こそ振るわなかったが、南スーダンの内戦による被害がどういうものかを理解するうえで、ぜひ見ていただきたい作品だ。プラトーンと同じ年に公開された映画という意味でも、2つを対比させて観ると、戦争の生々しさがよりわかるだろう。

集団レイプにレイプキャンプ、南スーダン内戦の実情は!?

個人的には、現地で援助活動をしている諸外国の民間人がいる以上、また少しでも現地での殺戮や略奪を減らすうえでも、南スーダン国連平和維持活動PKO)は送るべきだと考えている。ただ、巧妙に南スーダン政府の首脳部を操らないと、南スーダンに平和は訪れないだろう。


南スーダンの様子。写真からも荒廃しているのがよくわかる
(出典:UNMISS)

PKOは、国連の存在意義を保つうえで、必要な活動の1つである。ただ、ときには強硬かつ巧妙に、たとえそれが内政干渉と言われようともやりとげなければならないと思う。強硬な手段だけでは、新たな火種を生みかねない。だからこそ巧妙な手段で、平和へのシナリオを描かなければならないのだ。それが現在の国連にできるのか? PKO活動は意味がないのでは? となってしまっているのが、現在の状況である。ただ部隊を派遣し、現地でそこそこ平和維持に貢献しただけでは、根本的な問題の解決にはならない。南スーダン自体を牛耳るつもりで活動すべきだろう。

2016年7月、南スーダンのジェバにあるテレイン・ホテルを、100人近いの兵士が襲った。そしてこのホテルに滞在していた宿泊客から金品や携帯電話を奪い、さらには長期滞在向けエリアにいた欧米人20人ほどを拘束し、男性1人を射殺。女性のNGO職員5人を集団でレイプしたという。そのなかの1人は15人もの兵士たちに次々とレイプされたのだ。唯一の救いは彼女たちが殺されなかったことだが、のちのホテルを襲ったのが南スーダン政府軍だと報じられたことで、事態はより混迷を極めることとなった。


被害に遭ったNGO職員の証言を、5人の俳優に語らせたBBCのニュース映像


テレイン・ホテル襲撃後、より安全性の高い民間人保護拠点がいっそう重要となった(出典:UNMISS)

南スーダンは長い間内戦状態が続いており、略奪やレイプは日常茶飯事と報道されており、数百人を収容しているレイプキャンプすらあるという。少年は兵士として連れ去れら、女性はレイプキャンプで大勢の兵士の性の餌食となる。それを避けるために国連キャンプの外を移動する少年少女の姿を写真で見ると、PKO活動に意味があるのは十分わかる。しかし現状維持では意味がない。憲法上の縛りがあるとはいえ、自衛隊というあいまいな組織を南スーダンに派遣している以上、政府は堂々と「民間人を略奪や暴行から守る」という姿勢を貫き、行動で示せばよいのだ。言葉尻りだけをとらえて無駄な議論をふっかけている野党などほおっておけばよい。だからといって私が政府与党、稲田朋美防衛相の支持者ということではなく、頼りないトップだとは本当に思う。


南スーダンで生きる人々。PKOが平和維持に貢献しているのは十分わかるのだが……(出典:UNMISS)

いずれにせよ私自身は、軍隊は民間人を守るために存在するという思想をもっており、兵士が民間人をレイプするなどあってはならないことだと考えている。逆に、民間人に危害を加える軍に女性兵士たちがいて、その女性兵士たちが率先して略奪や暴行などを行っているのなら、集団でレイプしたあとレイプキャンプ送りにしてしまえ、とすら思っている。極悪な女へは、私は容赦ない男なのだ。

なにはともあれ、今後PKOとして南スーダンに派遣される隊員の方々には、与えられたミッションを確実にこなし、かつ無事に帰国してほしいと思う。なかには女性隊員もいるだろうから、もし現地で危険な目に遭うようなことがおきたら、味方の兵士は容赦なく引き金を引いていただきたい。


2015年12月に、南スーダン派遣施設隊第9次要員政策補佐として現地で活動した陸上自衛隊の中塩愛さん
(出典:陸上自衛隊)

社長令嬢の誘拐・強姦事件を再現した映画がスゴかった!!

パトリシア・ハースト誘拐事件」と聞いて、どれだけの方がわかるだろうか? 1974年にアメリカで起こった事件だから、知っている方のほうが少ないのはあたり前。ただ、このサイトを訪れる方であれば、「パトリシア」の名前でピーンとくるかもしれない。そう、映画『実録・テロの生贄 誘拐!令嬢パトリシア』のモチーフとなった事件のことである。

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誘拐後、過激派グループの一員となり、逮捕された直後のパトリシア・ハーストの写真。美人であるのは、誰が見ても明らか
(出典:Wikipedia)

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「パトリシア・ハースト誘拐事件」とは言っていないものの、「実話をモデルに~」という売り文句と、「令嬢パトリシア」のタイトルから、明らかにこの誘拐事件をモチーフにしたことがわかる

新聞社の社長の三女として生まれたパトリシア・ハーストが誘拐されたのは、19歳のときのこと。犯行はSLAという過激派グループで、彼女は誘拐されたあと洗脳され、2カ月後にはSLAの一員となって銀行を襲撃するまでになってしまった。当然、その2カ月の間に、映画であるような凌辱、すなわちレイプされたのは間違いないだろう。自身の身体と精神が傷つけられ、常に命の危険を感じていたからこそ、極度のストックホルム症候群に陥ったことは容易に想像できるからだ。

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婚約者といっしょにいたところを襲われ、誘拐されるパトリシア。ちなみにこの婚約者は、彼女が過激派グループの一員となり、犯罪をおかしたあとに婚約を解消している

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彼女を誘拐した過激派グループの男に次々とレイプされるパトリシア。このシーンがあまりに生々しすぎて、正当な評価を受けていない可能性はある

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その後、この映画の中でのパトリシアはレズを強要されたり、心境に変化が訪れたあとはみずから男に抱かれようとする。このあたりはどこまで真実かわからないが、否定できないのも事実だ

なお映画自体はこのレイプシーンが生々しすぎて、正当な評価を受けていないように思う。私もレイプシーンを目当てに中古でビデオを購入し、観ては抜きまくったものだが、後日、ストックホルム症候群についての知識を得ると、「映画としてはよくできているなぁ」と素直に思うようになった。2カ月の間、SLAのメンバーと過ごしている間に起こった心境の変化がきちんと描かれているし、レイプシーン以外の展開はまともなのだ。ただ、ラストに関しては事件とはかけ離れたものとなっており、あくまでもモチーフにした映画であることを踏まえて観る必要がある。

ちなみにこの映画ほどではないが、ドキュメンタリー映画やドラマがいくつか公開されている。興味のある方はYouTubeで、「Patty Hearst」で検索してみるといいだろう。私が見つけたのは以下の3つだが、これらを見て『実録・テロの生贄 誘拐!令嬢パトリシア』をあらためて観ると、事件の全容がつかめるのではないかと思う。もっとも英語がわかるというのが前提ではあるが。

映画ということではもう1つ。どうも今年から来年(2017年)あたりに、もう1本映画化の話があるようだ。ただ、原作がまだ完成していないらしく、公開されるのかどうかも不明な状況だ。もっとも21世紀フォックスが映画化の権利をもっているので、過激な映画、このサイトを訪れる方が喜ぶ映画にはならないだろう。そもそもパトリシア・ハースト自体が現在、ハリウッド女優として活躍しており、レイプという生々しいシーンの再現を許可しないだろう。そういう事実があった、というイメージでごまかすことは、想像に難くない。

そういう意味でも、『実録・テロの生贄 誘拐!令嬢パトリシア』は、一度は観ておきたい映画である。ただ、DVD化はされておらず、ヤフオクでもなかなか中古VHSが出品されないので、もし運よく見つけたら即効で手に入れることをオススメする。

満州国で起きた輪姦の悲劇をリアルに再現!!

1932年に日本の関東軍の支配下で建国された満州国。皇帝は清の最後の皇帝、愛新覚羅溥儀で、映画『ラストエンペラー』をご覧になられた方はよくご存じだろう。しかし関東軍は、中立条約を破棄して侵攻してきたソ連軍の圧倒的軍事力の前には無力に等しく、それと呼応した現地民のゲリラ攻撃によって、各地で殲滅されていく。そして悲劇は日本から新天地を求めて移民してきた民間人の身にもおよび、多くの人が殺害された。なかでも女性は、少女を含め多くの人が強姦・輪姦されて殺害されたらしい。

日中関係の悪化が定期的に繰り返される昨今、満州国の話は少しずつタブー化されつつある。FAプロが1990年代に制作した『風雲流るる果てに(DVD版はAge of FA 戦争エロス~風雲流るる果てに)』では、ナレーションで満州国うんぬんのくだりが流されるが、さすがにいまでは無理だろう。事実、FAプロの戦争モノは、その後しばらくして実在する国から架空の国での話となっている。もっとも『インドシナの空の彼方-戦火の肉欲(性欲処理)女たちよ卑しきメス犬になれ!』のように、半島や地域を入れることはまだやってはいるが……。

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余談はここまでにして、話を作品に戻そう。満州国を舞台に多くの女性が強姦・輪姦の被害に遭ったのは多くの資料が語るとおりで、それは現地民にしても、日本からの移民にしても同じである。ヘンリー塚本監督はその事実を容赦なくこの作品で再現しており、生々しさは架空の国名を使い始めたその後の作品の比ではない。冒頭では満州軍の小隊が現地民のゲリラを探しだすという名目で人家に押し入り、止める母親を押しやって若夫婦の夫を殺し、妻を拉致する。小隊の男たちの目的はただ1つ。ゲリラ狩りを名目にした女狩りだ。だから若妻を廃屋に連れこんでさんざん凌辱しまくったあと、撃ち殺してしまう。

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夫を殺し、女性を拉致して廃屋に連れこみ、「すぐに終わる」と言って抵抗を封じる。しかし結局は、男たちにさんざん凌辱されたあと撃ち殺されるだけ。右足にかかったパンツが、余計に哀れみを誘う

その後、小隊は現地から避難しようとしていた女性の集団と出会い、合流。しかし男たちの欲望は尽きることなく、女性の引率者の男に女たちを抱かせるよう交渉する。交渉といっても、武器をもつ軍人である。ほぼ脅迫といっていいだろう。引率者の男が困っていると、2人の女性が会話に加わってきて、こう言うのだ。「兵隊さん、私たちかまわないんですよ。兵隊さんのために、みんなそのつもりですから」。このシーン、哀れみを感じつつも、興奮せずにはいられない。こうしたシーンがヘンリー塚本監督の真骨頂とも言えるところで、FAプロのファンを生みだす原動力にもなったのだろう。

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戦火が厳しくなり、移民してきた土地から逃げてきた女性たち。ちなみに私は、右の2人ならどちらでも、という好みだ

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彼女たちは兵隊たちが自分たちのカラダを望んでいることを察すると、みずからその申し出を受け、カラダを差しだす。このシーンは私的にはすごくツボで、忘れられない一作となった

そのあとは1対1のSEXへとなだれこみ、その後もナレーションの「昼夜を問わず寸暇を惜しんで混じりあう」のとおり、避難を続けながら山野でひたすらやりまくる。いつ死ぬかわからない状況下では、性的衝動だけが生きていることの証なのかもしれない。ところが必死の逃避行も長くは続かず、若夫婦を殺された母親を含む現地民のゲリラにつかまってしまうのだ。そして男たちは全員撃ち殺され、女たちはゲリラの男たちの凌辱されたあと、同じように殺されてしまう。

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カラダを重ねた男と女。力をあわせて逃避行を続けるが、結局、現地民のゲリラ観見つかり、男たちは全員撃ち殺され、女たちは凌辱されたあと、同じように殺される。この戦火の悲劇を思わせる炎の映像演出が実によく、このあたりはさすがヘンリー塚本監督といったところだ

『風雲流るる果てに』はFAプロの初期の作品にしてはめずらしく、DVD化されて発売されている(『Age of FA 戦争エロス~風雲流るる果てに』)。借りて観るもよし、買って観るもよし。私にとってもこの作品は、以前紹介した『レイプ ワイセツの制服』同様、戦争レイプモノに目覚めさせてくれた記念すべき1作である。FAプロがAmazonの商品説明にだしている「本作は昭和二十年の満州を舞台に、戦場における婦女子の哀れな運命を描いている。ヘンリー塚本自身も時代に刻まれた戦争の傷跡を周囲の人間から当然の如く聞かされていたであろう。当時、満州国と呼ばれた地域で何が起こったのか…。本作を見て興味を持たれた方は、調べてみるのも一興かも知れない」を、ぜひあなたも実践していただきたい。

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」に絡む芸能人の黒歴史

ここ2週間ほど、パソコンを使っていると動作がどんどん重くなる、突然フリーズするなどのトラブルに遭遇することがあまりに多くなり、昨日、意を決してハードディスクからSSDへの換装を実行。HDD2TB+HDD2TBの構成から、SSD960GB+HDD4TBの構成に変えたのだが、これが快適すぎて言うことなし。これで滞りがちだったWebの更新もスピーディにできるようになると、ホッとひと安心している。

さて、こうした作業では、大事なデータを誤って消さないようにバックアップしておかなければならない。私も普段から最低でも2カ所、それも物理的に異なるハードディスクにデータを入れておくようにしているのだが、ファイル名が似ていると、「あれっ? このファイルはコピーしたような……。いや、間違いなくコピーしたはず。だったら消してしまえ!」となり、あとで愕然とすることがある。そう、1つしかない大事なデータをコピーしたと勘違いして消してしまったことがあるのだ。それがかの極悪事件をモチーフにした『女子高生コンクリート詰め殺人事件』だ。

私がこの事件を週刊誌で読んで初めて知った瞬間(当時、ニュース番組を観る習慣が私になかった)、すさまじいほどの憤りを覚え、「こんな連中は死刑にしなければならない!」と思ったほどだ。その後、この事件をモチーフにした映画やアダルトビデオが何本か発売されたが、正直、亡くなった被害者のことを思うと作品自体のレビューをする意欲はわかないので、今回は淡々と紹介していくことにする。

最初の発売されたのがアイビックの『実録・婦女暴行 宮崎陽子 コンクリート美少女』。被害者役を演じているのは元AV女優の宮崎陽子ちゃんで、彼女の活躍時期は1980年代後半。ジューシープロデュース の『学園本番シリーズ すごいのかけて! 制服人形』にも出演しているから、AVビデオの初期のころが終わったあたり。事件が起きたのは1988年のことで、それから数年も経たないうちに制作されたものだと思う。本職のAV女優を使っているため、一部リアリティを感じるものの、違和感を感じるシーンも少なくない。

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次に発売されたのが『女子高生コンクリート詰め殺人事件』。いまは亡き日本ビデオ販売(ビデオ安売王)の会長だった佐藤太治氏の意向で制作されたという、フィクションドラマの体裁をとったオリジナルビデオである。ビデオパッケージにある「俺は許さない」の文字は、おそらく会長の怒りを表したものだろう。発売は1995年で、ゆず北川悠仁さんが出演していることで知られ、彼の黒歴史と言われているのはご存じのとおりだ。ただ彼の出演はVシネマ時代の無名だったときのことで、オファーがあれば断ることができなかったという事情があるのだろう。また被害者役を演じる女優の佐々木舞ちゃんに関しては、どんなに調べてもほかの出演作が見つからないので、くわしいプロフィールは不明だ。そしてこのビデオのデータを、私は勘違いの結果、消してしまったのである。

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このビデオに関しては、YouTubeで非合法に分割され、公開されているので断片的には観ることができる。日本ビデオ販売が倒産しているため、著作権侵害の訴えをする人がいないのだろう。だから消してもそれほど痛手ではないのだが、資料として確保しておくことを重視する私としては、消したとわかったときのショックは並大抵のものではなかった。ちなみにパッケージには、副題らしき文字「壊れたセブンティーンたち」は書かれていないのだが、こちらはリリースなどにはあったのだろうか? 不思議なことである。

その次に発売されたのが、ジャパンエンターテイメントの『少年の犯罪』で、1997年にVシネマとして制作された。被害者役を演じているのは大竹なおちゃんという女優(AV女優?)だが、彼女に関してもほかの出演作が見つからず、プロフィールがまったくわからない。ほかにも2人のAV女優?がレイプの被害者役で登場しており、全体で見てもレイプシーンは多く、AV監督としてのキャリアが長い川崎軍二監督らしい作品には仕上がっている。

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そして最後に発売されたのは、宮崎あおいさんの別れた夫、高岡奏輔(当時は高岡蒼佑)さんや三船美佳さんが出演した『コンクリート』である。制作は2004年で、2人にとっては黒歴史もいいところだろう。ゆずの北川悠仁さんは無名時代のときの出演だからまだ理解できるのだが、高岡さんにしろ三船さんにしろ、そこそこ知名度が上がってからの出演である。凶悪犯罪をモチーフにした作品に出演すれば、のちのち黒歴史と言われるのはある程度想像できたはずだ。だから、こればかりは言い訳できない。とはいえ、オリジナルビデオやVシネマではなく、劇場公開作品の出演オファーだから、芸能人にとって魅力的であったのは事実だろう。高岡奏輔さんにしろ三船美佳さんにしろ、知名度はあったとはいえまだ若いときで、事務所的にも断るという選択肢がなかったのではないだろうか。もっともこの映画は上映前に反対運動が起こり、当初の目的を達することができなかったので、2人にとっては黒歴史が残っただけになってしまったのだが……。

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『コンクリート』で被害者役を演じたのは、元AV女優の小森未来さん。AV女優としては小森美樹の名で活躍し、Vシネマやテレビでの出演もある。ただ、AVではレイプものの出演はほとんどなく、それがゆえになぜこの作品のオファーを引き受けたかがわからない。劇場公開作品に引かれたか、ギャラに引かれたか、たんに事務所が受けたか、そのあたりは想像するしかないのだが、元がAV女優であるため、黒歴史と言われることはない。その後、AV以外での活躍の幅が広がっていることを考えると、彼女のキャリアにはそれなりにプラスになったと言えるのではないだろうか。

それにしても、しっかりと資料として残していたはずのものが、自分の勘違いで消してしまうという大失敗には、いまでも情けなく思う。それ以来、同じような失敗はしていないが、みなさんもデータのバックアップ時、そして今回のようなハードディスクからSSDへの換装時には、とにかく細心の注意を払って作業を行っていただきたい。失われたデータは、二度と戻ってこないのだから。

本物のレイプビデオを女性レビュアーはどう書くか?

アダルトビデオ(以下、AV)のレビューをほかのレビュアーがどう書くかは、常に気になるところ。それがレイプもののAVで、レビュアーが女性ならなおさらだろう。男性はレイプする側女性はレイプされる側である。とはいえ、原稿料をもらってレビューを書くプロなら、性別を理由にはできない。かつ、雑誌で購入方法まで紹介してあれば、読者が購入したくなるようなそそる書き方をする必要があるだろう。

実は、以前紹介した『実録!! 暴走族レイプ 私はまわされた!』のレビュー記事のスキャニングデータを、データ整理している最中に見つけたのだが、そのレビュアーが女性だったのだ。名を、川島のぶ子という。


SX20160831-1b※引用:『特選街』1984年11月号より

女性のレビュアーということで興味をもち、さっそく「川島のぶ子」で検索すると、雑誌『成人映画』の編集長だったというWikipediaの記述を見つけた。『成人映画』はこの川島のぶ子さんが編集長として創刊したピンク映画専門の雑誌で、1965年(昭和40年)創刊後、1973年(昭和48年)まで刊行され続けたようだ。レビュー記事が掲載されたのは雑誌『特選街』の1984年11月号なので、『成人映画』休刊後、評論家となり、この記事を書いたのではないかと思う。

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川島のぶ子さんが創刊したピンク映画専門雑誌『成人映画』。20代で、編集長として雑誌を創刊するというのは、相当なものだと思う

1936年生まれとあり、かつ1980年代に『川島のぶ子のビデオフォーカス―アダルトビデオ傑作選』をはじめ、『エキサイティング女優-脱いでよかった!-「激撮」これは“演技”か“真実”か!!』『女優-裸の履歴書-ドキュメント 演技をこえて燃え上がるオンナの愛と哀しみ!!』の3冊を執筆し世に送りだしているので、20代後半から50代の初めまで、ピンク映画&AV業界を支える評論家として活躍されたのだろう。

私とは違う視点、それも女性視点なため、犯されながら感じてしまっているシーンを、“そう、女は体で抵抗しつつも子宮が感じてしまう、と、よくいうけど、彼女もそのクチなのかな”と書いている。こういうところは、「なるほど、オレにはこうは書けないな」と変に感心してしまうのだ。

レビューは各人の個性がでたほうがおもしろい。現在はブログ形式でこのサイトの記事を展開しているので、レビューという形式をとっていないが、いずれ文字数を決めて、私のお気に入りAVをレビューしてみようと思う。まぁ、いずれだが。